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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 元総理襲撃事案についての会見(岸田内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2022年7月8日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(元総理襲撃事案について把握している情報及び受け止め並びに政権運営に与える影響について)

 まず、本日午前中、昼前ですが、奈良県において安倍晋三(しんぞう)元総理が銃撃され、そして今現在深刻な状況にあると聞いております。今、懸命の救急措置が行われていると承知しています。まずは、安倍元総理が、なんとか一命を取り留めていただくよう、心から祈りたいと思っています。今回の犯行の背景については、まだ十分把握できてはおりませんが、いずれにせよ、民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行であり、決して許すことはできないと思っています。最大限の厳しい言葉で非難いたします。政府としては、今後、あらゆる事態を想定し、対応できるよう万全の対応をしていきたいと思っています。今、懸命の救急救命措置が行われている最中ですので、御質問の今後の政局に与える影響等は、今、触れるべきではないと思いますし、私自身もそうしたことを考えてはおりません。まずは、この現実の厳しい状況に対して、救命措置等がしっかりと行われる、政府としては、あらゆる事態に対応できる万全の措置を用意する、これが大事であると思っています。

(本日の対応及び今後の選挙戦への対応について)

 今後ですが、まずこの後、閣僚を全て帰京させたいと思います。閣僚を集めて、今回の事態について、認識、そして政府としての対応、これを共有し、そして確認する、これを行いたいと思っています。そして、今後の選挙等の日程については、今、何も決まっておりません。今後の事態をしっかり把握した上で、適切に対応していかなければならないと思っています。

(本日この後の閣僚への指示について)

 まず実態を把握した上で、政府として必要な対応をしていかなければいけないということです。ですから実態をまずしっかり把握した上で、それぞれ閣僚、役割があるわけですから、その状況に応じてしっかり責任を果たしてもらわなければならないと思っています。いずれにせよ、しっかりと状況を確認するところから始まり、政府としてはあらゆる事態に対応できるよう、適切な対応を考えていきたいと思っています。

(元総理襲撃事案が発生した社会状況に関する所感について)

 今回の犯行について、犯人像あるいは背景について、まだ、今現在、十分に把握できてはおりません。よって、今後、警察の捜査等をしっかりと確認しなければならないと思います。今の御質問、社会の風潮が変わったのではないか、そういった御質問でありますが、今回の事件に関して、背景が十分確認されていない中で、それについて触れることは、今は控えたいと思っています。何よりも、背景、しっかりと確認することも大変重要であると認識しております。

(元総理の警備の状況について)

 もちろん警備については、最善を尽くしていたと信じたいと思いますが、それについても、今一度しっかり実態を確認する、そうしたことも大事であると思っております。

(選挙の投開票日の2日前に元総理襲撃事案が発生したことの所感について)

 正にそれについて先ほど私の思いを申し上げさせていただきました。民主主義の根幹である選挙において、こうした卑劣な行為が行われたということ、これはこの民主主義国家日本の一員として、多くの国民の皆さんも同様の思いだと信じておりますが、絶対に許してはならない行為だと強く感じています。最大限の強い言葉で非難するということを申し上げましたが、そういった思いを申し上げたつもりでおります。