[文書名] 米国訪問等についての会見(岸田内閣総理大臣)
(NPT(核兵器不拡散条約)運用検討会議出席の狙いと期待される成果について)
まず、今回NPT運用検討会議に出席するに当たって、強い危機感を持ってニューヨークに向かおうとしています。核軍縮を巡る国際社会の分断、またロシアによる核兵器による威嚇、こうした状況を見るときに、「核兵器の無い世界」を目指すという国際的な機運、これが今著しく低下している、こうした状況を強く感じています。こうした危機感を感じているからこそ、さらにはこういった厳しい状況にあるからこそ、日本の総理大臣として初めてNPT運用検討会議に出席し、この会議を通じて「核兵器の無い世界」に向けた機運を是非反転させて、そして再び盛り上げていく、こうした機会にしたいと強く願っています。そういった思いを持って、これからニューヨークに出発していきたいと思っています。
(新型コロナ感染症法上の分類の引き下げについて)
これはですね、従来から申し上げていますが、今感染が拡大しているこのタイミングにおいて、感染法上の位置づけを変更するということは考えていない、これは再三申し上げているとおりです。そして、これも従来から申し上げていますが、今後、時期もしっかり見極めながら、変異の可能性等もしっかり判断した上で、2類として規定される項目について、丁寧に検討していく、専門家の皆さんの御意見も聞きながら、丁寧に検討を行っていく、こうした取組は続けていきたいと思っています。とりあえずこれはもう今まで申し上げたとおりですが、今申し上げた方針で感染法上の分類については考えていきたいと思っています。
(旧統一教会問題について)
御指摘の点については、社会的に問題になっている団体との関係については、政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明していくことは大事だと思っています。それぞれ、様々な説明を行っているようですが、国民の皆さんの関心も高いわけですので、こうした丁寧な説明を行っていくことは大事であると思っています。