[文書名] 米国訪問等についての会見(岸田内閣総理大臣)
(米国訪問について)
まず、昨日、国連総会への出発を延期しましたが、台風14号に関する現在までの気象情報やヘリによる確認を含む被害状況を踏まえ、本日からニューヨークを訪問して、国連総会に出席することといたしました。本年の国連総会のテーマは歴史的分水嶺(ぶんすいれい)であります。ロシアのウクライナ侵略により、国際秩序の根本が揺らいでいる今、まず一般討論演説を実施し、国連の機能強化を始め日本の考えをきっちりと発信していきたいと思います。
そしてこの機会にCTBT(包括的核実験禁止条約)のフレンズ会合、今回初めて首脳級会合を行いたいと思います。これを主催するなどマルチの会合に出席し、そしてバイ会談については、英国のトラス新首相を始め、トルコ、フィリピン、イラン、パキスタンなどの首脳とバイ会談を予定しております。様々な国際的課題についてしっかり議論を行い、そして連携・確認してきたいと思っております。
そして御指摘のようにニューヨーク証券取引所でスピーチを行います。その際に日本の掲げる新しい資本主義を始め、日本経済の今後の取組、方向性についてしっかり発信してきたいと思っております。
台風14号への対応については、私の出張中も、臨時代理である松野官房長官や谷防災担当大臣を中心に、自治体とも緊密に連携して、政府を挙げて対応を継続してまいります。被害状況に応じて、関係大臣等や関係省庁の要員を現地に派遣し、対応に万全を期すとともに、復旧に向けて現地のニーズもきめ細かく把握し、復旧に向けて対応を迅速に進めていきたいと考えております。
そして御質問の韓国との首脳会談ですが、今現在、まだ日程は何も決まっておりません。
(内閣支持率の下落について)
まず、世論調査の結果については一喜一憂しない、これは従来から申し上げているとおりであります。ただ、国民の皆さんの声については、丁寧に耳を傾けていかなければならないとも思っております。いずれにせよ、政治の責任を果たすべく、具体的な課題に向けて一つ一つ結果を出すことが重要であると考え、これからも一つ一つの課題に真摯に向き合っていきたい、このように思っています。