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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 北朝鮮による弾道ミサイル発射及び岸田政権発足1年の受け止めについての会見(岸田内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2022年10月4日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(北朝鮮による弾道ミサイル発射について)

 北朝鮮の弾道ミサイルの発射について、まず申し上げます。北朝鮮による弾道ミサイルの発射、これは断じて許すことができない暴挙であります。最大限の警戒をもって、早急に対応を図ってまいります。まず第1に、本日先ほど、米国・インド太平洋軍司令官、アクイリノ司令官にお越しいただき、改めて日米の強い意志、そして日米の連携を確認し、そして共同訓練を行うことといたしました。またこの後、今晩、米国・バイデン大統領と電話会談を行う方向です。日米のトップ同士においても、改めて強い連携を確認したいと思っています。国連の安保理決議に従った完全な北朝鮮の非核化に向けて、日米、そして日米韓、さらには日韓、こうした連携を一層確認し、強めていかなければならない、このように感じています。

(岸田政権発足1年の受け止めについて)

 まず先ほどの北朝鮮のミサイル発射もそうですが、新型コロナ対応、ロシアによるウクライナ侵略、またエネルギー・食料危機、またそれに伴う物価高騰、さらには安倍元総理の銃撃など、正に数十年に一度と言って良い大きな事態が次々と起こり、そして、それに向き合ってきた1年であったと思っています。正に日本も、また世界も、歴史的な、大きな転換点にあるのではないかと、このように感じています。こうした次々と起こる事態に対して、国民の信頼と共感を頂きながら、こうした事態に立ち向かい、そして未来を切り開いていく、これが総理大臣の役目であるということを感じています。これからも全身全霊、こうした務めを果たすべく努力を続けていきたいと思っています。

(Jアラートの誤作動について)

 Jアラートについては、御指摘のようにいろいろな報告を受けております。詳細については、よく確認をした上で、国民の皆さんの安心・安全のために、こうした制度がしっかり機能するように努力していかなければならないと思っています。いずれにせよ、ちょっと詳細をよく確認した上で、今後の体制をしっかり考えていきたいと思っています。

(Jアラートの誤作動について(再))

 その点についてよく確認をした上で、今後についてしっかり考えていかなければならない。私も必要な指示を出したいと思っています。