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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 山際経済再生担当大臣の辞任についての会見(岸田内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2022年10月24日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

 先ほど、山際大臣の方から、自らの政治行動に関連して、経済対策、補正予算を始めとする国会審議に支障を来す、滞りを生じるということについては本意ではないと。よって、職を辞したいという申出がありました。総理大臣としては、経済対策、補正予算、さらには、旧統一教会問題に関する被害者救済・再発防止といった重要な課題に専念すると、それを最優先にするということから、この申入れを了とすることを決断いたしました。そして、後任については明日発表させていただき、明日夕刻、所定の手続を済ませたいと考えております。以上です。

(山際大臣と話した内容について)

 内容については正に今、基本的なところを申し上げた次第であります。先ほど申し上げたような趣旨のやり取りをさせていただきました。

(辞任を決断したタイミングについて)

 山際大臣の方から、国会審議に支障を来すことは本意ではないという申出があった、それを私として了解したということであります。タイミングということについては、そういうことであります。今後、国会においても、先ほど申し上げました重要な審議が予定されています。そういったことを考慮して、大臣として辞任を申し出た、私がそれを了とした。結果としてこのタイミングだった、こういうところであります。

(山際大臣の辞任を皮切りに他の大臣や国会議員の辞職などが行われる可能性について)

 閣僚についての任命方針については従来と変わっておりません。各閣僚が自ら点検をし、そして、それを説明をしっかり尽くし未来に向けて関係を絶つ。この方針は全く変わっておりません。そして先ほどから申し上げているように、今回は山際大臣が国会審議との関係で自ら辞職を申し出た。そして私も国会審議、今後も考える中で、その申出を了とした、そうしたことであります。

(山際大臣の資質に問題がないかについて)

 山際大臣については説明責任を果たしてもらわなければならない。こういったことを予算委員会、午前と午後の間で報道が流れましたが、今言ったような趣旨の答弁をさせていただきました。山際大臣については説明責任をしっかり果たしてもらわなければならない、こうした思いを持ち続けてきました。結果として、大臣の方から国会審議を考慮して辞任を申し出た、こういったことになりました。それを了とした次第であります。

(山際大臣の資質に問題がないかについて(再))

 説明責任をしっかり果たしてもらうことが大事だと言い続けてまいりました。それに対して、大臣の方から国会審議を考慮して辞職を申し出た、こうしたことで辞職を了とした、これが経緯であります。大臣については説明責任を果たしてもらわなければならないということで、国会審議が続いていましたが、大臣の申出をもって私としては辞職を了とした、こうしたことであります。

(山際大臣の旧統一教会に関する説明は国民が納得するものと思うかについて)

 審議の中で、質問は出続けてきました。引き続き大臣としては説明を尽くしていかなければならない、このように感じておりました。いずれにせよ、この国会が動いている中にあって、大臣の方から辞職を申し出た、こうした経緯でありました。私としても辞職を了とした次第であります。

(山際大臣の旧統一教会に関する説明は国民が納得するものと思うかについて(再))

 説明を続けていた。そして説明を続けていかなければならない、このように思っておりました。その中で辞職の申出があった、こういったことであります。

(山際大臣が辞表を持って来てそれを総理が受理したのかについて)

 もちろんです、はい。

(月内に取りまとめる予定の経済対策への影響について)

 経済対策につきましては、先日来の各党からの提案を受けて、最終取りまとめの段階にあると認識をしております。月内の取りまとめについては、予定どおり取りまとめを行いたいと思っております。

(総理の任命責任について)

 任命責任は当然感じております。この任命責任を感じているからこそ、今後の審議、職責をしっかりと果たすことによって、その責任を果たしていきたいと思っております。