データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 「不屈の政治家 安倍晋三写真展」訪問についての会見(岸田内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2022年11月24日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

 150枚にも及ぶ写真を展示されていると聞きましたが、実際、この展示の場に足を運ばせていただきまして、大変すばらしい雰囲気の中で、すばらしい写真に見入らせていただきました。途中から見ていく中で、何となく安倍元総理と対話しているような気持ち、雰囲気にもなりました。総理として、頑張れと励ましてもらったような気もいたしました。本当に懐かしい、気持ちの温まるひとときを過ごさせてもらいました。安倍総理が亡くなられてもう4か月たとうとしているわけですが、改めて、暴力によって民主主義を封殺するような行為、その卑劣な行為を許してはならない、二度とこんなことは起こしてはならない、こんなことも改めて強く感じた次第です。大変、個人的にも良い時間を過ごさせてもらいました。感謝しております。

(特に印象的だった写真について)

 安倍内閣の当時、私も長く外務大臣を務めておりましたので、外交関係の写真は、印象深いものが大変多くありました。しかし、安倍総理のお人柄を感じさせる写真としては、昭恵(あきえ)夫人とのツーショット、夫婦のショット、萩生田(当時)官房副長官が撮られた写真など、そういったツーショットの写真がありましたが、あれが、お人柄を表す意味では大変印象的な写真だったような気がいたします。

(安倍元総理に対して思い起こされることについて)

 もちろん、総理大臣として、政治家として大きな足跡、業績を残された方でありましたが、お人柄としても大変魅力的な人物でいらっしゃったということを、写真を見ながら感じました。やはり表情を見ても魅力的な表情がたくさん残されている。人物としても大変大きな魅力的な存在だった、そんなことを改めて感じています。