[文書名] 岡山県訪問等についての会見(岸田内閣総理大臣)
本日は、岡山県奈義町(なぎちょう)で子育てをしている方々、あるいは子育てを応援している方々から様々な御意見を聞かせていただきました。御指摘のように奈義町は、合計特殊出生率が全国トップクラスで、少子化対策において、奇跡の町として注目を集めています。今回、お話をお伺いする中で、町独自の経済的支援を充実しているということだけではなくして、子育て応援宣言を行い、多世代にわたり地域ぐるみで子供の成長を支えるまちづくりをしているということ、また、子育てを終えた方や高齢者の方々も含めて、住民参加型の子育て支援サービスを充実しているということ、さらには、子育て世代のニーズにきめ細かく応えるとともに、移住者の方々にも分け隔てなくサポートを行っている、こうしたことなど、こども政策強化のための具体策作りにおいて、参考になる貴重な御示唆をたくさん頂いたと感じています。こども政策強化のためには、施策の拡充、これはもちろん重要ではありますが、併せて社会全体の意識を変えていくことが重要であり、こうしたことを強く感じました。本日頂いた意見も踏まえて、小倉大臣の下で政策の具体案作り、進めていきたいと思いますし、私も引き続き、子育て当事者の方々から直接話を伺う、こうした取組を続けていきたいということを感じています。
(昨日の北朝鮮のミサイル発射時の危機管理対応について)
タイミングは、病院に入る直前だったと記憶しています。そして、北朝鮮のミサイル発射については、その報告を受け、直ちに迅速な情報提供、更に安全確認、これを私の方から直接指示いたしました。政府としては、北朝鮮情勢に関する官邸対策室において、この指示に基づいて情報収集を行うとともに、緊急参集チーム、これを招集し、対応を協議したということであります。このように、官邸、政府において対応を進めるとともに、状況については、病院内においても、逐次報告を受け続けてきました。指示を行う体制は、病院の中にあってもしっかりと整えた上で、今申し上げました対応について作業を進め、その状況の報告を受け続ける、こうした体制を維持していたということであります。こういった形で、適切に対応を進めた上で、治療後直ちに官邸に戻り、そしてNSC(国家安全保障会議)四大臣会合、これを開催した、こうしたことで対応を行った、これが経緯であります。
(病院での治療中も危機管理対応に影響はなかったかについて)
もちろんです。治療を受けると言っても、術後の処置をしてもらったということであります。意識は絶えずしっかりしておりましたし、これはその間、横で報告を受けても、私が話をすることも十分可能な中での施術でありましたので、今申し上げました政府、そして官邸一体となった対応を進めておりました。その取組については支障がなかったと考えています。