データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 2025年日本国際博覧会起工式等についての会見(岸田内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2023年4月13日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(大阪・関西万博に向けての期待と、機運醸成に向けた取組及びIRについて)

 まず、2025年大阪・関西万博は、国を挙げた一大イベントです。日本の魅力ですとか、あるいは先端技術等を世界にアピールする絶好の機会であり、30年先、50年先を見据えて、日本全体の成長、又は活性化、こうしたものの起爆剤になることを期待しています。そして、機運を盛り上げるために、本日の起工式や、今回発行する記念貨幣、ここにも示しておりますが、こうした取組を皮切りに、全国で機運醸成を進めるべく、万博と連携したスポーツイベントですとか、あるいは修学旅行の誘致、こうした様々な企画、これを検討しています。また、G7を始めとする外交などの機会もいかし、世界に対してPRをしていく、こうした取組を進めていきたいと思っています。

 そして、もう一問のIRの方ですが、IRは多くの観光客を呼び込み、そして経済効果をもたらすものとして、我が国が観光立国を推し進める上で重要な取組であると考えています。そして、その中で、大阪の計画に関しては、IR整備法に基づく国土交通大臣の下に設置された審査委員会において、十分かつ丁寧な認定審査を重ねてきており、最終段階にあるという報告を受けています。以上です。

(北朝鮮による弾道ミサイルの発射及びJアラートの精度について)

 まず、北朝鮮による弾道ミサイルの発射については、既に官房長官や防衛大臣の方から、整理をし、説明をさせていただいていると承知しておりますが、基本的にはその説明のとおりであります。まずは、今回の発射については、国際社会全体への挑発、これをエスカレートさせるものであり、断じて容認はできないということで、既に我が国としまして、強い厳重な抗議を行ったところであります。今後とも、情報収集、警戒監視、さらには日米、日米韓といった、国際社会との連携、これも緊密にしていきたいと思っています。

 そして、御質問のJアラートについてですが、これはJアラートというもの、国民の皆様の安全を最優先する観点から、発出したものです。その後、ミサイルが我が国領域に落下する可能性がなくなったことが確認されたので、改めて国民の皆様に情報提供を行った、こうしたことでありました。今、申し上げたJアラートの役割ということを考えたならば、今回の判断は適切であったと、政府としては考えています。

(日本維新の会との連携について)

 要は野党との関係についてどう考えるかということだと思いますが、従来から国民の皆様にとって最善を追求するためには、野党の皆様の声にも真摯に耳を傾ける、こういった姿勢を申し上げてきました。これからも、そうした姿勢は大切にしていきたいと思います。こういった姿勢で、維新を始めとする野党の皆様とも、声を聞きながら国政を進めていきたい、このように思っています。以上です。