[文書名] G7広島サミット等についての会見(岸田内閣総理大臣)
(G7広島サミットにおける議論及び期待する成果について)
これから、G7広島サミットを主催するために広島に向かいます。これまでも、何度も申し上げてきたように、今回のG7広島サミットは、国際社会が歴史的な転換期にある中で開催される重要なサミットであると思っています。議長として、G7を始め、国際社会を牽引(けんいん)する、こうした強い決意と覚悟を持って臨みたいと思っています。今回のサミットでは、G7として核兵器のない世界への決意を改めて確認するとともに、法の支配に基づく、自由で開かれた国際秩序を守り抜く、こうしたG7の意志を強く世界に示したいと思っています。開催される広島という街、原子爆弾によって壊滅的な被害を受け、そして力強く復興し、そして平和を希求する街であり、こうした広島でG7あるいは各地域の主要国が集い、平和へのコミットメントを示す、こうした取組は歴史に刻まれるものにしたいと思っています。また、あわせて、エネルギー、そして食糧の安全保障、また気候変動や開発・保健といった、地球規模の課題へのG7の積極的な貢献や協力の呼び掛けを通じて、グローバルサウスと呼ばれる国々への関与も強化していきたいと考えています。さらに、このアジアで開催するサミットですので、自由で開かれたインド太平洋に関する各国との連携、これも確認する機会にしたいと思っています。 そして同時に、この機会にG7各国、招待国首脳とのバイ会談、また日米韓首脳会合なども行う予定にしており、こうした場においても突っ込んだ議論をしたいと考えています。以上です。
(LGBT理解増進法案について)
LGBT理解増進法案については、与党案として了承された法案が、今日にも国会に提出されると承知しており、引き続き注視していきたいと思います。そして、御質問の議員立法の内容ですが、そもそも、これは議員立法であり、これから国会で審議される前の段階でありますので、その法案の内容について、政府の立場から何か申し上げることは控えなければならないと思っています。以上です。