[文書名]　サウジアラビア王国、アラブ首長国連邦及びカタール国訪問等についての会見（岸田内閣総理大臣）

（３年半ぶりのサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタールの中東３か国の歴訪について）

　まずおっしゃるように、本日からサウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、３か国を訪問いたします。各国において、ムハンマド・サウジアラビア皇太子兼首相、ムハンマド・アラブ首長国連邦大統領、タミーム・カタール首長と会談を行うことを予定しています。これら３か国は、日本のエネルギー安全保障上、大変重要なパートナーであることのみならず、近年、政治・経済両面において、存在感、国際場裏における存在感を高めています。日本との協力分野も拡大しています。いずれの国も、産業多角化、脱炭素社会の実現に向けて積極的に取り組んでおり、こうした分野でも日本の先端技術を活用した協力の拡大が期待されています。今回の訪問では、各国首脳との間で、グローバルなエネルギー安全保障と現実的なグリーントランスフォーメーションの実現に向けて、緊密に連携を確認してきたいと思っています。また、今回の訪問は、経済ミッションとして、多くの企業幹部の皆様にも同行していただきます。更なるビジネス投資機会の拡大を含め、貿易、投資、人的交流の分野でも、各国との一層の関係強化をする、こうした機会としたいと思っています。また、ロシアによるウクライナ侵略を始め、国際地域情勢についても、３か国の首脳と議論を深め、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の重要性について、Ｇ７広島サミットの成果も踏まえて、国際社会の平和と安定に向けた連携を確認する機会ともしたいと思っています。

　なお、大雨への対応ですが、大雨への対応については、私の方から必要な指示を随時行ってきているほか、先ほども、政府としての対応状況を確認したところです。私の出張中も、臨時代理である松野官房長官、そして、谷防災担当大臣を中心に、自治体とも緊密に連携をしながら、政府を挙げた対応、これを引き続き緊張感を持って、継続していくとともに、私自身も引き続き、災害への対応状況について、随時報告を受けることとしております。政府全体として、災害対策に万全を尽くしていく所存です。以上です。