[文書名] 介護現場の視察等についての会見(岸田内閣総理大臣)
(デジタル技術を活用した介護施設を視察について、またマイナンバーカードの利便性周知と不安払拭の両立に向けて)
本日は、社会福祉法人善光会サンタフェガーデンヒルズの介護現場における、デジタルテクノロジーの活用の状況について、視察をさせていただきました。利用者の方が夜、よく眠っておられるか、センサーの技術を使って見守りを行うとか、さらには、お一人お一人の排泄のタイミングを予測できる機器、これを用いて適切なトイレ誘導につなげていく、こうした取組・技術についても、説明をいただきました。そして、こうした取組を通じて蓄積されたデータ、これを活用していくことが、良質な介護を実現する上でも重要である、こうした話も聞かせていただき、理解をさせていただいた、こうした視察でありました。介護現場で人手不足、これは大変大きな課題となってきています。その中で、効率よく業務を行うための生産性を向上させていく取組、これは職員の皆様の業務負担の軽減にもつながることです。業務の改善や効率化により生み出された時間を、直接的なケアの時間に充てていくなど、結果として、介護サービスの更なる質の向上にもつながる、こうした取組であると理解をいたしました。政府として、こうしたデジタルの取組、この分野においても後押ししていかなければならない、こうしたことを感じた次第です。その上で、マイナンバーカードについて御質問をいただきました。来年秋のマイナンバーカードと健康保険証の一体化を見据えて、施設における健康保険証の管理の状況についても拝見し、そして、医療関係者の方も含めて、お話を聞き、意見交換をさせていただきました。その中で、マイナ保険証の移行の在り方、移行に向けてどんなふうに考えておられるか、こんな話を聞かせていただきました。移行の在り方については、私自身引き続き、関係者の声や意見、これを伺っていきたいと思っています。その中で、政府の対応について考えていきたいと思っております。以上です。
(保険証廃止時期延期の可能性について)
昨日申し上げたとおりであります。この問題について、現場の声や意見は大切にしなければならないと思っています。ですから今日も視察をし、そして関係者の皆様方のお話も聞かせていただきました。引き続き、関係者の声あるいは意見、これを伺いながら、対応を考えていきたいと思っています。
(記者会見を開いて説明する考えについて)
いずれかの時点で、私から会見等で説明したいと思っています。いずれにせよ、マイナンバーカードに関する国民の皆様の不安への対応、これについては、これからも丁寧な説明を尽くしていきたいと考えています。
(記者会見を開く時期について)
政府全体として、丁寧な説明を尽くしていきます。その際に、私自身も説明をする、そうしたことも考えてまいります。