[文書名] 国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)出席等についての会見(岸田内閣総理大臣)
(COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)で脱炭素社会の実現に向けて日本として何を訴え、どのような成果を期待するか及びイスラエル・パレスチナ情勢に係る各国首脳との会談の調整状況、事態の鎮静化に向けどのように働きかけるかについて)
これからCOP28(国連気候変動枠組条約第28回締約国会議)出席のためにアラブ首長国連邦・ドバイへ出発いたします。今回のCOPにおいては、G7広島サミットで我が国が取りまとめた、多様な道筋の下でネット・ゼロという共通の目標を目指すというアプローチを、世界の排出量の半分を占めるアジアにおいて、我が国の技術や金融力を総動員してリードしていく、こうした我が国の決意をはっきりと示す場にしたいと考えています。
そして、イスラエル・パレスチナ情勢ですが、現地において、この機会を利用して、イスラエル、エジプト、ヨルダン、カタール、こうした地域の平和と安定に重要な役割を果たす各国と率直な意見交換を行い、そして、事態の早期の鎮静化、人道状況の改善等に向けて連帯をしていく、こうした思いを確認したいと思っています。
そして、あわせて、来年のG7議長国、イタリア・メローニ首相も出席だと聞いておりますので、来年の議長国イタリアとも、国際情勢について意見交換したいと思っておりますし、その他の出席国ともできるだけこの機会を活用する形で、今の国際情勢についての意見交換を行いたいと考えています。以上です。
(キッシンジャー元米国務長官の逝去について)
おっしゃるように現地時間で29日にキッシンジャー元国務長官、逝去されたと聞きました。元国務長官は、おっしゃるように米中国交正常化など、地域の平和と安定に大きな功績を残された方です。私自身も若い頃から度々直接お会いさせていただき、知見を賜った、こうした方でもありました。今日までの偉大な足跡に心から敬意を表し申し上げます、そして哀悼の誠を捧(ささ)げさせていただきたいと思います。以上です。