[文書名] 日中韓サミット出席等についての会見(岸田内閣総理大臣)
(4年半ぶりとなる日中韓首脳会談の意義及び狙いについて、また、日中首脳会談では処理水や北朝鮮など日中両国の懸案についてどのように働きかけを行うか、会談の狙いについて)
まず、これから、第9回日中韓サミットに出席のため、ソウルへ出発します。前回の日中韓サミットから4年半たちました。その間、地域や国際社会の情勢は大きく変化いたしました。その中にあって、地域の平和や繁栄に大きな責任を持つ3か国の首脳が一堂に会して、3か国の協力の方向性ですとか、あるいは、地域・国際社会に関わる課題について議論することは、地域にとっても大きな意義があることであると考えています。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領、そして中国の李強国務院総理と胸襟を開いて、率直に意見交換を行い、未来志向の実務協力で一致したいと思っています。議長である尹大統領と連携をして、第9回サミットを成功させ、日中韓プロセスの再活性化につなげていきたいと思っています。
そして、日中首脳会談について御指摘がありましたが、日中首脳会談については、本日の夕刻、セットされたと報告を受けています。李強国務院総理とは、昨年9月インドネシアで立ち話をしていますが、正式な会談としては今回初めてとなります。昨年11月の習近平国家主席との首脳会談において確認した戦略的互恵関係、そして、建設的かつ安定的な日中関係、こうした方向性をしっかり確認して、大局的な視点から、この会談を行っていきたいと考えています。取りあえず以上です。