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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] トランプ次期米国大統領との電話会談についての会見(石破茂内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2024年11月7日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

 おはようございます。今朝9時半から約5分程度、次期合衆国大統領に当選をされた、ドナルド・トランプ氏と電話会談を行いました。この5分の会談の間で、できるだけ早期にお会いしようということを確認するとともに、日米同盟、更に、より高い次元に、より高い段階に引き上げていこうということで一致をいたしました。お互いに良い仕事ができることを楽しみにしているということで、会談を終えた次第であります。私からは以上です。

(電話会談を行って、人柄を含めてどのような感想を持ったか、また、来週からの外遊で面会する予定はあるか)

 日程については現在調整中でありますが、なるべく早くそういう日程を取って会談をしようということでは一致をいたしました。会って話をすることを楽しみにしているということでありまして、私もそのように思っております。私もこうやって電話ではありましたが、一対一で話をするのは初めてでございました。一言で言えば非常にフレンドリーな感じがしました。これから先、言葉を飾ったり繕ったりするのではなくて、本音で話ができる、そういうような方だというような印象を持ったところであります。

(安全保障政策に関して、在日米軍の駐留経費の負担増や防衛費の更なる増額を、トランプ氏が求める可能性が指摘をされているが、どのように対応を考えているか)

 本日の電話会談では、もちろんそういうことまで話はいたしておりません。今後の日米同盟の強化という意味において、負担をどうしていくべきかということは、金銭的な問題もございます、能力的な問題もございます、あるいはオペレーションをどうしていくかということもございます。そういうような金額だけではなくて、実際に装備面、あるいは運用面、統合面、そういうようないろんな観点から日米同盟の強化ということを、これから先、精力的に議論してまいりたいと考えております。

(トランプ氏に対して祝意のメッセージを伝えたか、また、どのようなメッセージを伝えたか)

 もちろん。今回の勝利に心から敬意を表すると同時に、お祝いを申し上げると、合衆国を再び偉大にというようなトランプ大統領候補、まだ、その時点で大統領候補としてそういう訴えをしてこられたわけで、それが多くの合衆国国民の賛同を得たということに対して、敬意を表するということを申し上げました。