[文書名] 自殺対策支援センターライフリンク及びいのち支える自殺対策推進センター視察についての会見(石破茂内閣総理大臣)
(自殺対策支援センターライフリンク及びいのち支える自殺対策推進センター視察の所感、また、今後政府として具体的にどのような対策をとっていくかについて)
昨年の、自殺される方の数は減ってきたのですけれども、こどもたち、小中学生、そういうこどもたちの自殺は増えているということは、非常に大きな課題だというふうに思っております。それにはいろんな原因があって、そういうことになるのだけれども、その原因を取り除かなければいけない、改善しなければいけない、それはそうなんだが、一朝一夕にできるわけではなくて、そういう自殺したいというところまで思い詰められた人たちが、今日伺ってて非常に印象的だったのは、誰も死にたくないと、できれば死にたくないという人たちが、誰か聞いてくれないだろうかっていう機会、これをどう提供するかということだと思っています。それが生成AI(人工知能)とか、いろんな新しい技術によって、そういうのを聴ける体制、あるいは隠れ家を作るというような、そういうことは新しい技術と組み合わせて、そういう人たちの気持ちに応えるということは、こうやってできるようになるんだなということだと思いました。学校に一人一台の端末というものを置いて、どっからでも相談ができる、そういうような体制を充実させるために、政府として、いろいろとやれることがあるというふうに思っております。厚労省であり、文科省であり、そういう人一人の命を、どうやって人命救助という、そういう観点に立って救っていくかということで、政府として、これから先、取り組むべきことはたくさんあるというふうに思っております。またこういう機会を作って、いろいろと事態が少しでも良くなるよう、人一人死ぬって大変なことなんだと、その改善に向けて、私どもとして努力をいたしてまいります。本日はありがとうございました。