データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 米国訪問等についての会見(石破茂内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2025年2月6日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(トランプ大統領との初会談に臨むが、どのように今後の日米外交につなげていきたいか、また、今回の訪米で得たい成果について)

 初対面ですからね。お互いの信頼関係というものの確立のために、努力をしたいと思っています。経済の問題、安全保障の問題、日米が協力していくことが、自由で開かれたインド太平洋といいますが、この地域、あるいは世界全体の発展のために、平和のために、力を合わせてやっていきましょうということを確認できたらいいなと思っております。

(森友学園問題に関する財務省の決裁文書改ざんをめぐり、政府が関連文書の不開示決定を取り消した大阪高裁判決の上告断念の判断に至った理由と、総理自身は関連文書を開示すべきと考えるか)

 これは、赤木さんが本当に強い使命感、責任感を持って、仕事に当たってこられたということはいろんな方からも聞いております。そういう方が自ら命を絶たれたということは、本当に重く受け止めなければいけないと思っています。赤木さんのお気持ち、そして御遺族のお気持ちを考えたときに、この判決は真摯に受け止めるべきだと、このように考えて、上告しないということの決断をしたものでございます。今後どうなるかは、法に基づいて、きちんと国民の皆様方に説明責任を果たすという観点から、誠実に、真摯に取り組んでまいりたい、このように考えております。

(判決文を精査して、今回上告しないという方針だが、具体的にどのような判決文の部分を踏まえて、上告しないというところにしたのか)

 これは判決文そのものをよく精査しなければなりません。私自身、何度か読んでみましたけれども、そのような判断をするのにふさわしいというふうに、非常に精緻なものであったというふうに考えております。これは、その法論理というものをここで展開してると、それはものすごい時間かかりますので、またの機会にそういう説明は、機会があればさせていただきます。