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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 随意契約による政府備蓄米の売渡しについての会見(石破茂内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2025年5月26日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(備蓄米の随意契約の放出が本日午前に正式発表されたところ、農林水産大臣の交代から1週間もたたない中での発表となったが、今回の発表についての受け止めと、発表を急いだ理由について)

 先週21日に農林水産大臣に対しまして、随意契約、随契、これを活用した備蓄米の売渡しの検討を指示したところであります。本日、随契により、30万トンの売渡しを実施すると、そういう旨が公表されて、非常にスピーディーな対応であったというふうに思っております。やはり、消費者の方々がこの異様な高騰ともいうべきコメの価格の上昇に苦しんでおられる状況に鑑みて、これに1日も早く対応する必要があったというような(農林水産)大臣の判断だというふうに承知をいたしておりまして、これによって、消費者の方々の不安というものは払拭されるということを期待をしておるものでございます。

(小泉農林水産大臣は、6月初旬にも、店頭に5キロ当たり税込み2,160円程度で並ぶのを目指すと発言したが、2,000円を実現するため、政府として、どのように責任を果たしていくか、もし、仮に2,000円という価格を実現できなかった場合、どのように政府として責任を果たすか)

 それは2,000円、先ほどおっしゃった諸費用を加えればもう少し高いかもしれませんが、それを目指すということで、全力を挙げておるところでございますし、それは、随契という今までにない方法を活用することで、実現する可能性は極めて高いというふうに思っております。農水当局として、あるいは政府といたしましても、それが実現するように、あらゆる手だてを講じていくということでございまして、それが実現するものと強く期待をいたしておるところです。