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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 石破内閣総理大臣記者会見

[場所] 
[年月日] 2025年6月23日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

【石破総理冒頭発言】

 皆様、こんばんは。遅い時間に恐縮であります。

 本国会の施政方針演説で引用いたしました、「反省すべき点は十分に反省するが、同時に反対党その他の協力を求め、国会がまっすぐに行くように」したい、そのような石橋湛山元総理の言葉を引用いたしましたが、その言葉を胸に、党派を超えた合意形成、真摯な国会審議に、私なりに努めてまいりました。

 その結果として、令和7年度予算は、衆議院では29年ぶり、参議院では初めてとなる国会修正を経て成立をいたしました。政府提出法案は59本中58本、条約は提出をいたしました13本全てが成立をいたしました。

 外交につきましても、大阪・関西万博の機会をいかして、今年に入りましてから40近くの国の首脳の皆様方とお会いをいたしました。そして、アメリカ及びASEAN(東南アジア諸国連合)4か国を訪問をいたしました。

 先般のカナダ・カナナスキスでのG7におきまして、私から、ウクライナ、中東、東アジア、これらの情勢は相互に密接につながっているものであると、したがって、G7が引き続き結束をして国際社会の対応を主導すべきであるということを強調をいたしました。この点については、参加各国から御賛同を頂いたというふうに認識をいたしております。アメリカのトランプ大統領、そして、就任されたばかりですが、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領、そのほかの首脳の皆さん方とも首脳会談を行ったところであります。

 責任与党として、本当に多くの方々のお力を頂き、一定の成果を残せたと、このように考えておるところでございます。改めて、御尽力を頂きました全ての関係者の皆様方に心より御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。