データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] ベッセント米財務長官等大統領代表団による表敬等についての会見(石破茂内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2025年7月18日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(先ほど、日米関税交渉の担当閣僚であるベッセント米財務長官と会談したところ、どのようなことを日本国政府として伝えたのか、また、8月1日には25パーセントの関税発動の期限を迎えることについて、ベッセント財務長官から説明はあったのか、また、トランプ大統領とも、それまでに電話などで直接、話をする考えはあるか)

 先ほど、ベッセント財務長官を団長とする万博大統領代表団によります表敬をお受けをいたしたところでございます。私からは、代表団の方に、大阪・関西万博への参加を歓迎する旨をお伝えをいたしました。そしてまた、このような重厚な代表団を派遣をいただいたトランプ大統領に対する謝意をお伝えをしたところでございます。明日に予定されますアメリカのナショナルデーが、強固な日米同盟あるいは日米友好関係、それを示す機会となるということを期待する旨、お伝えをいたしました。私からは、ウクライナ、中東、アジア、この安全保障はつながっており、日米で共に、更に協力を強固にしていきたいということ、我が国の平和と安全の確保に、日本として主体的に取り組み、防衛力の強化には引き続いて取り組んでまいりたいということ、経済安全保障分野でも日米で連携すべき分野はたくさんあるなということを申し上げたところでございます。私から、米国の関税措置について、双方の利益となる合意をまとめるように、赤澤大臣との間で精力的に協議を続けて欲しい、このように申し上げたところであります。大統領との会談等々含みます接点につきましては、今日程が決まっておるわけではございません。しかしながら、国益というものを背負って、大統領と直接お話をするという機会は当然あるものというふうに考えております。そのようなことも、今後の交渉の行方をよく見ながら、決めてまいりたいと思っております。以上です。

(25パーセントの関税の税率について、何か具体的な説明というのは、米国からあったか)

 具体的にはそういうお話はいたしておりません。

(ベッセント長官から何か総理に伝えられたことがあったか、あとはトランプ大統領から親書のようなものを受け取ったか)

 親書のようなものは受け取っておりません。必ず良い合意ができるということについて、ベッセント長官からは発言があったものでございます。以上です。