データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 米国の関税措置に関する日米協議等についての会見(石破茂内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 2025年7月23日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

(トランプ大統領がSNSに投稿した、日本との関税交渉に15パーセントで合意したとの受け止めと、自動車は何パーセントで合意したのか、総理はかねてより「最後はトップ間で合意する」と言っていたが、近く訪米するのか、またはトランプ氏と電話で話をするのか)

 後段からお答えすれば、必要に応じて、電話会談、あるいは対面での会談ということを行います。赤澤大臣から第一報は受けております。また、大統領、あるいは(ベッセント)財務長官、(ラトニック)商務長官との会談の前にも連絡はありました。必要な指示は出しておりますし、両者で、私と赤澤大臣の間で、方針に何ら齟齬(そご)はありません。

 内容については、これから報告も受けます。そういうものを精査をして、いずれにしても2月から、国益をかけた交渉です、自動車、あるいは他の産品、国益をかけて、お互いに全力でぎりぎりの交渉をしてきました。それがこういう形になっていると思っています。我々政府として、国益を守るんだということ、そしてお互いに、日米が力を合わせて雇用を創出し、良いものを作りということで、これから先、世界にいろいろな役割を果たしていくということにも資するものになると、そのように考えております。

(先ほど「必要に応じて」とあったが、7月中に電話会談なり訪米するということか)

 それは必要が生ずるかどうかです。ですから、これから、赤澤大臣から報告を受け、その内容を精査をして、その上で必要であればということを申し上げております。

(合意した場合に、自身の進退の判断について何か影響があるのか)

 それは国益をかけた交渉をしているわけです。そして交渉ですから、中身ということをお話をするわけにも、軽々にはまいらないということです。この交渉の結果を受けて、どのように判断をするかということになりますが、その交渉の合意の内容ということをよく精査をしなければ、申し上げることはできません。