データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 日・アゼルバイジャン外相会談に関する共同プレスリリース

[場所] 
[年月日] 2026年6月10日
[出典] 外務省
[備考] 仮訳
[全文] 

・ ジェイフン・バイラモフ・アゼルバイジャン共和国外務大臣は、2026年6月9日から10日まで日本国を訪問し、6月10日に茂木敏充日本国外務大臣と会談を行った。同会談で、両外相は、1992年の外交関係樹立以来30年以上にわたる両国関係の発展を歓迎するとともに、ハイレベル訪問や政務協議を含む活発かつ有意義な政治対話の重要性を確認した。

・ 両外相は、今次訪日が両国の外交関係を一層強化する機会となったことを確認するとともに外交及び経済等を含む幅広い分野での協力を深化させていく意図を確認した。

・ アゼルバイジャン側は、日本からのODAによる支援に感謝し、日本の協力の継続への期待を表明した。日本側は、アゼルバイジャンの安定・繁栄がコーカサス地域全体の平和に不可欠と認識し、双方は、経済分野における協力を更に強化していくことで一致した。

・ 日本側は、観光促進並びに経済的、人的及び文化的な結びつきの更なる拡大を目的として、日本国民に対して一方的に1年間査証免除での入国を認めるアゼルバイジャン側の決定を歓迎した。双方は、引き続き両国民の相互渡航を円滑に進めていくことを確認した。

・ 双方は、両国間の貿易及び投資の更なる拡大に向けて2025年9月に開催された第12回日本アゼルバイジャン経済合同会議を歓迎し、次回会合の早期開催の必要性を確認した。

・ 双方は、2019年2月に開始した日・アゼルバイジャン投資協定交渉について、これまでの進展を歓迎するとともに、早期妥結に向け交渉を加速することで一致した。

・ 双方は、二国間クレジット制度(JCM)を活用し、早期に第1回JCM合同委員会を開催して脱炭素分野における協力を推進していくことで一致した。

・ 双方は、地域内外の連結性の強化に向けた「カスピ海ルート」に関する協力の重要性で一致した。

・ 双方は、日本企業が参画しているアゼリ・チラグ・グナシリ油田ガス開発及びバクー・トビリシ・ジェイハン・パイプラインにおいて両国が長年強固な協力関係を継続していることを高く評価した。これは、両国間の互恵的な協力がもたらす具体的な恩恵と前向きな成果を示すものである。

・ 双方は、現下の国際情勢を受け、エネルギーの安定供給の観点におけるアゼルバイジャンの重要な役割を再確認した。双方は、アゼルバイジャン産原油の安定的な供給確保を含め、エネルギー安全保障分野における協力を更に発展させる意向を表明した。双方は、海洋安全保障の重要性について一致した。

・ 双方は、経済的強靱性、経済安全保障及びより広範な国際環境に影響を与える最近の動向について意見交換を行い、相互に関心を有する問題についての継続的な対話と協力の重要性を再確認した。

・ 双方は、国際機関における選挙を始めとする国際場裏における両国間の協力の継続を確認し、常任及び非常任理事国双方のカテゴリー拡大を含む国連安全保障理事会の改革の早期実現のために共に取り組んでいく決意を表明した。

・ 双方は、全ての国の独立、主権及び領土保全の尊重を含む国連憲章の目的及び原則を堅持することの重要性を確認した。

(了)