[文書名] 日・ASEAN特別首脳会議(ODAによる対ASEAN支援)
2015年の共同体構築を目指すASEANが掲げる「連結性の強化」、「格差是正」を柱に5年間で2兆円規模のODAによる支援を表明
◆連結性の強化:連結性・インフラ支援を新たに表明/署名
日本の技術・知見を活かした質の高い強靱なインフラを導入(安全対策、防災、環境、維持管理等を重視)
‐東西・南部両経済回廊や鉄道・港湾・空港等の運輸インフラ整備や制度統一化に向けた支援の推進
◆域内格差是正:「東京宣言2012」の着実な実施
‐CLMV諸国への支援の推進(4か国総計2,000億円規模の支援を新たに表明/署名)
◇防災: 日・ASEAN防災協力強化パッケージ(5年間で3,000億円規模の支援、防災人材1千人の育成)
‐我が国の技術・知見を活かした高品質かつ強靱な防災関連インフラの整備(河川改修・洪水対策・橋梁・道路等)
‐観測、早期警報システムや迅速な資金動員力(災害復旧スタンドバイ借款)等への支援による災害対処能力向上
‐日・ASEAN防災ネットワークの拡充(AHAセンター強化:災害リスク評価能力向上、備蓄システム充実や宇宙・国内との連結性強化)
◇海上の安全
‐海上安全対応能力の強化を支援(巡視船供与、機材供与、人材育成・能力構築支援等)、海上交通の調和のとれたASEAN統一基準作成のための支援
◇法の支配の促進
‐法律人材の育成、司法制度改革支援、経済・ビジネス法の整備(知的財産法・競争法・関税法整備支援プロジェクトの推進)
◇国際保健: ASEANをユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の重点地域化
ASEAN諸国におけるUHCの実現に向けて、日本の優れた医療技術や制度を活用しつつ貢献する。
‐保健サービス供給の拡充(人材育成、基礎的設備・機材整備、感染症対策(世界基金に対する当面8億ドルの拠出を活用))
‐保健財政を含む保健システム強化(公的医療保険制度の確立・拡充、行政能力強化、医療情報システム等)
‐非感染性疾患・高齢化等の新たな課題への対応、革新的技術・制度を官民連携により推進(救急救命センター、医療機器等)
◇女性支援
‐女性の活躍推進・能力向上(就学支援、職業訓練)、母子保健(母子保健センター、母子健康手帳)、人身取引被害者支援