[文書名]　インドのRCEPへの参加に係る閣僚宣言

東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）の構成国（ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム）、豪州、中国、日本、韓国及びニュージーランド（以下「ＲＣＥＰ協定署名国」という。）のＲＣＥＰの担当閣僚は、インドが２０２０年にＲＣＥＰ協定署名国とともにＲＣＥＰ協定に署名する立場にないことを認識するとともに、地域の全ての人々が裨益するより深化したかつ拡張されたバリューチェーンを有する地域を構築し、及び世界経済の発展に一層貢献するために、インドがいずれＲＣＥＰ協定の締約国となることの戦略的な重要性を認識して、次のことを確認した。

1.　ＲＣＥＰ協定第２０・９条（加入）に定めるところにより、ＲＣＥＰ協定は、同協定が効力を生じた日から、インドによる加入のために開放しておく。

2.　ＲＣＥＰ協定署名国は、インドがＲＣＥＰ協定の寄託者に対しＲＣＥＰ協定に加入するとの意図を書面により提出すれば、インドのＲＣＥＰ交渉参加に関する最新の状況及びその後のあらゆる新たな進展を考慮しつつ、ＲＣＥＰ協定への署名の後いつでも、インドとの交渉を開始する。

3.　インドは、同協定に加入する前にいつでも、ＲＣＥＰ協定署名国により共同で決定される条件に従い、ＲＣＥＰの会合にオブザーバーとして参加することができ、また、ＲＣＥＰ協定の下でＲＣＥＰ協定署名国により実施される経済協力活動に参加することができる。

ＲＣＥＰの担当閣僚は、ＲＣＥＰ協定にインドを再び関与させることへの強い意思を表明し、上記の取決めがＲＣＥＰ協定への署名日に開始され、インドがＲＣＥＰ協定に加入するまで継続することを確認した。