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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] ASEAN+3観光大臣特別会合共同記者発表

[場所] 北京
[年月日] 2003年8月9日
[出典] 国土交通省
[備考] 国土交通省仮訳
[全文]

 アセアン・日中韓観光大臣特別会合が、この地域における観光の再活性化し、復興するためのSARS後の戦略を策定するとともに、アジアの観光が通常の状態に戻り、世界中の観光客を喜んで歓迎することを、世界中の観光産業及びメディアに周知することを目的として、8月9日、北京にて、中国国家旅游局のイニシアティブで開催された。ソンポン・モンゴンヴィライ {前1スペースママ}ラオス首相府大臣と何光●{日+韋}中国国家旅游局局長が議長を努めた。この会議に先行して、2003年8月7〜8日にアセアン・日中韓の政府観光機関による準備会合が行われた。

 呉儀中国国務院副総理が会合に出席した。同副総理は、冒頭の挨拶において、本会合は、各国が観光産業の再活性化における経験を共有し、観光協力を推進するための措置について議論し、この地域、ひいては、世界の観光の発展を促進するという点において重要であると指摘した。副総理は、人類社会に健康と富をもたらすための新たな貢献を行うために、アセアン・日韓とともに、観光産業を再活性化し、この地域の社会文化的及び経済的繁栄を推進するという歴史的任務を達成するという積極的役割を果たしたいと強調した。

 各大臣は、SARS発生後の観光産業の現状について実りある意見交換を行った。地域の観光産業における相互繁栄を実現するための協力の緊急性と必要性を総意のもと認識するとともに、国際的及び域内の観光を再活性化するための決意を誓った。各大臣は、事件・事故の際には、全ての国が、全面的に情報を交換し、経験を共有し、協力強化を図ることで合意した。

 各大臣は、「アセアン・日中韓の観光再活性化に関する北京宣言」を採択し、観光関係高級事務官にアセアン・日中韓における観光の潜在力を十分発展させることを通じて作業を集中的に行うとともに、共同宣言を実行するよう指示した。

 各大臣は、2003年8月5日のジャカルタにおける爆破事件を凶悪なテロリズムとして強く非難した。各大臣は、犠牲者への哀悼の意を表明するとともに、その遺族に対して弔意を表した。このような無責任な行為が繰り返されることが、この地域における観光の再活性化及び回復への努力への障害とならないよう一致団結することとした。この観点から、各大臣は、ジャカルタにおけるテロ攻撃に関する共同声明及び懸念を表明した。

観光大臣の参加者リスト

(1)ブルネイ:シャカ・ジャマルディン 政府観光局長

(2)カンボジア:タン・コン 観光省長官

(3)中華人民共和国:何光●{日+韋} 国家旅游局長

(4)インドネシア:タムリン・バックリー 文化観光省副大臣

(5)日本:中馬弘毅 国土交通副大臣

(6)大韓民国:李滄東{イチャンドンとルビ} 文化観光部長官

(7)ラオス:ソンポン・モンコンヴィライ 首相府大臣

(8)マレーシア:バジ・シーク・ファジール 文化芸術観光大臣

(9)ミャンマー:ティエン・ザウ ホテル・観光大臣

(10)フィリピン:オスカー・パラブヤブ 観光省次官

(11)シンガポール:リム・ネオ・チャン 政府観光局長

(12)タイ:ソンタヤー・クンプルーム 観光・スポーツ大臣

(13)ベトナム:ファン・トゥー 国家観光総局副局長

(14)アセアン:チャン・ズック・ミン アセアン事務局長代理