データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] ミンスクで2015年2月12日に採択された、「ミンスク合意の実施のための措置のパッケージ」を支援する、ロシア連邦大統領、ウクライナ大統領、フランス共和国大統領およびドイツ連邦共和国首相の宣言

[場所] ミンスク
[年月日] 2015年2月12日
[出典] 国際連合広報センター(URL:https://www.unic.or.jp/files/s_res_2202.pdf),安全保障理事会決議2202(2015)(添付文書II)
[備考] 
[全文] 

ロシア連邦大統領、ウラジミール・プーチン、ウクライナ大統領、ペトロ・ポロシェンコ、フランス共和国大統領、フランソワ・オランド、およびドイツ連邦共和国首相、アンゲラ・メルケル博士は、ウクライナの主権および領土保全に対する彼らの十分な尊重を再確認する。彼らは、平和的解決に代わるものはまったくないことを固く信じている。彼らは、この目的のために、全ての可能な個々のまた合同の措置を果たすことを十分に約束した。

この背景に対して、指導者達は、2014年9月5日のミンスク議定書と2014年9月19日のミンスク覚書にもまた署名した全ての署名者により2015年2月12日に採択されまた署名されたミンスク合意の実施のための措置のパッケージを是認する。指導者達は、この過程に貢献しそして同措置のパッケージの実施を促進するため関連する当事者にその影響力を行使する。

ドイツおよびフランスは、紛争に影響を受けた地区における銀行制度の部分の回復の為に、できる限り社会的な移転を促進するための国際的な制度の設立を通して、技術的専門知識を提供する。

指導者達は、EU、ウクライナおよびロシアの間の改善された協力が、危機解決に資するという確信を共有する。この目的のために、彼らは、ガス冬季パッケージに対する事後段階を達成するためにエネルギー問題に関するEU、ウクライナおよびロシアの間の三者会談の継続を是認する。

彼らは、ウクライナとEUとの間の高度かつ包括的な自由貿易協定の実施に関してロシアにより提起された懸念に対する現実的な解決を達成するため、EU、ウクライナおよびロシアの間の三者会談をまた支持する。

指導者達は、国際法およびOSCE原則に対する充分な尊重に基づく大西洋から太平洋に至る合同の人道的および経済的場の構想に対して引き続き誓約している。

指導者達は、ミンスク合意の実施に対して引き続き誓約する。この目的のために、彼らは、原則として外務大臣から高官のレベルで、定期的な間隔で開会するノルマンディー・フォーマットにおいて監視手続を設立することに合意している。