[文書名]　森林保全と気候変動に関する閣僚級会合前原外務大臣閉会ステートメント

　各参加者より、様々な貴重な意見を頂いた。次のような重要な提案があったことを指摘したい。

　まず、REDD＋（レッドプラス）には、国の状況によって様々な支援ニーズが存在しており、きめ細かな支援が必要との指摘があった。支援活動についての情報や知見の共有、南々協力の推進、モニタリング技術の習得・普及の重要性についても指摘があった。

　次に、活動の拡大のため、必要な資金が迅速に供給される仕組みが必要との意見があった。既存の資金メカニズムの経験を学びながら、民間資金の活用促進のための方策を検討すべき。この点、官民パートナーシップのあり方、マルチ・バイの連携を検討することが重要。

　また、横断的事項として透明性の向上が引き続き重要との指摘があった。データベースやコミュニケーションツールの改善による情報や知見の共有の促進や、多様な利害関係者に向けた情報発信の強化について、多くの賛同が得られた。

　更に、日本を含むいくつかの先進国を代表して、ドイツより、2011年及び2012年のREDD＋パートナーシップの運営を引き続き支援していくとの心強い発言があった。

　今後は、REDD＋の活動の質を更に向上させ、定量的に把握可能なものにしていくことを目指すべき。本セッションで寄せられた指摘を踏まえつつ、今後のパートナーシップの役割を更に充実される必要があると考える。

　カンクンでのCOP16までに2011-2012の作業計画の策定を終了すべく、各パートナーと緊密に協力しながら取り組んでいきたい。