[文書名] 米国上院における新START条約の締結の承認について(前原誠司外務大臣)
1.12月22日(水曜日),米国上院において,「戦略攻撃兵器の更なる削減及び制限のためのアメリカ合衆国とロシア連邦との間の条約(新START条約)」の締結が承認されました(賛成71,反対26)。
2.核弾頭及びその運搬手段の削減等を規定したこの条約は,米露両国の核軍縮における重要な進展を示しており,我が国は,この条約の早期発効を重視してきたところです。
我が国は,今般,米国上院において同条約の締結が承認されたことを歓迎するとともに,今後,同条約の早期発効に向けて,米国及びロシアの国内批准手続が早期に完了することを期待します。
3.我が国は,今回の進展が,米露に加え,その他の核兵器保有国も参加した世界的な核軍縮の前進につながることを強く期待します。同時に米国が,包括的核実験禁止条約(CTBT)の早期批准を通じ,引き続き核軍縮・不拡散のための国際社会の取組を主導していくことを希望します。
我が国としては,米国とも連携しながら,「核兵器のない世界」に向けて国際社会の中で一層の主導的役割を果たしていきます。