[文書名] JETプログラム30周年記念式典における岸田外務大臣挨拶
本日,皇太子同妃両殿下のご臨席の下,本記念式典を開催できますことを大変嬉しく思います。全てのJETプログラム関係者の方々及び本日ご参加の皆様に,心から感謝申し上げます。
JETプログラムは,1987年の開始以降,これまで参加した国は65か国,約6万5千人を数えます。JET参加者は,日本への高い関心を持って来日し,帰国後は,国会議員,シンクタンク,小中高や大学の教員,公務員,メディア,日系企業を含む各企業・団体,芸術家から日本文化の担い手に至るまで,多岐に亘る分野で活躍されています。
JET参加者の多くは帰国後,親日派・知日派として元参加者の自主的な集まりであるJETAA(ジェットエーエー)に加入し,長年,日本文化を紹介してくださっています。例えば,長野県の元JETの方が中心となって,毎年日本文化紹介イベントである「フロリダ・タンパ夏祭り」を開催し,夏の恒例行事になっています。また,東日本大震災後に,宮城県や滋賀県の元JETの方々は,被災地への関心が薄れていくことを危惧し,実際に東北地方を訪問してドキュメンタリー映画「東北友」(とうほくとも)を制作し,北米各地で上映されました。
現在,JETAAの会員は16か国,2万8千人を超え,多くの方がJETプログラムの募集・広報活動に進んで参加し,新規JETの発掘などに一貫して協力してくれています。外務省として,今後も海外における日本への理解を深めるため,JETプログラムを推進して参る所存です。最後に,このプログラムの関係者の皆様全員にもう一度感謝を申し上げ,御挨拶とさせて頂きます。ありがとうございました。(了)