[文書名]　ジャパン・ハウスロサンゼルス全館開館記念行事における河野外務大臣挨拶（概要）

●ジャパン・ハウスロサンゼルスのグランド・オープニングにお越しいただいた皆様，ジャパン・ハウスに御支援くださったスポンサー各位と友人たちに御礼申し上げます。また，海部館長及びジャパン・ハウス関係者の御尽力に感謝の意を表します。

●ロサンゼルスは私にとって特別な場所です。42年前，13歳の時にロサンゼルスを訪れましたが，それが私の最初の海外旅行でした。センチュリーシティーでレストランを営んでいた，父の友人であるイシザキ夫妻宅に滞在しました。当時のセンチュリーシティーは私にとって非常に先進的に映り，母に電話で，自分の部屋に専用のバスルームやシャワーがあることを話したのを覚えています。何もかもが魅力的で目新しいものでした。

●今では4千万人の外国人旅行者が訪日し，寺社仏閣や京都の町屋を訪れています。豆腐シェイクが米国で人気となり，和牛が米国に広まり，アニメや漫画も米国で大変人気があります。ジャパン・ハウスロサンゼルスによって，我々は，日本のあらゆるもの，歴史，文化，そして人々をもお届けしたいと思っています。

●60年前に，スタンフォードの大学院生としてこの地を訪れた父を，イシザキ夫妻，ジョージ荒谷氏，そのほか多くの日系アメリカ人の方々が助けてくれました。彼らは私にとっても良き友であります。我々が，日米の新たな関係を作り出すことができたのは，彼らのおかげです。日系アメリカ人社会は，我々にとって，実に良き友です。日米間の強固な架け橋の構築を手助けしてくれている，米日カウンシル，在米日系人リーダーシッププログラム（JALD）参加者，トモダチイニシアティブを始め，すべての機関や組織に感謝します。

●日米の二国間関係は，人と人とのつながりに基づいています。トランプ大統領と安倍総理大臣はしばしば電話会談を行っています。政治指導者だけでなく，野茂選手，イチロー選手，松井選手を始め，今は大谷選手に前田選手といった野球選手が多く米国で活躍し，米国の選手も日本で活躍しています。まさに日米二国間関係は人と人とが基盤です。姉妹都市も数多くあり，友人も多くいます。我々は，両国の関係をより強固にしてくれている，そうした友人たちに非常に感謝しています。

●ジャパン・ハウスロサンゼルスは，我々にとっての重要な資産であると同時に，米国の皆さんの資産でもあります。ジャパン・ハウスロサンゼルスの友人として，頻繁に足を運んでいただきたいと思います。