データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] COVAXファシリティ増資準備会合茂木大臣メッセージ

[場所] 
[年月日] 2021年4月16日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文] 

 ブリンケン国務長官、バローゾGavi理事会議長、皆様、

 まず、本日の会合を共催された、米国政府とGaviに敬意を表します。

 新型コロナによる危機を乗り越えるためには、人間の安全保障の理念の下、「誰の健康も取り残さない」取組を進めることが重要です。日本は、途上国を含めたワクチンへの公平なアクセスの確保を全面的に支援しています。

 日本は、各国に先駆けてCOVAXファシリティに参加し、また、AMCに対する資金をどこよりも早く拠出することで、ワクチン確保を後押ししてきました。日本は、既に2億ドルを拠出していますが、引き続き、できる限りの貢献をしていきます。また、日本は、COVAXファシリティと連携しつつ、日米豪印の枠組も活用し、ワクチンの生産・購入・配送で、国際社会に更に貢献していく考えです。

 本日、日本は、6月に「AMCサミット」をGaviと共催することをお知らせします。

 既に、多くの国・地域で、COVAXファシリティを通じて提供されたワクチンの接種が開始されています。しかし、未だ供給量やそのための資金は十分ではなく、途上国の人々に、安全性、有効性、品質が保証されたワクチンを、公平に、より多く届けるため、COVAXファシリティを更に拡充する必要があります。

 今こそ、世界の全ての人々に基礎的な医療を届けるという全世界の首脳によるユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の約束を果たす時です。日本は、多くのパートナーと協力し、この危機を乗り切るため、全力で取り組んでいく考えです。