[文書名] 「ライシナ日米豪印シンクタンク・フォーラム」における上川外務大臣ビデオ・メッセージ
御参加者の皆様、
日本国外務大臣の上川陽子です。「ライシナ日米豪印シンクタンク・フォーラム」の初開催をお祝い申し上げます。また、開催に御尽力されたインド外務省及びオブザーバー・リサーチ基金に感謝いたします。
昨年、G20関連会合を成功に導いたジャイシャンカル大臣のリーダーシップに敬意を表したいと思います。ジャイシャンカル大臣とは、昨年9月、私が外務大臣に就任した後、間もなくお会いし、率直かつ充実した意見交換を行ったことを覚えています。3月の「ライシナ・東京」の際にジャイシャンカル大臣をお招きすること、そして、引き続き日印関係のために連携していくことを楽しみにしています。
現在、安全保障やグローバルな課題を巡り国家間の競争が激しさを増しています。私は、分断が深まる世界に直面しているからこそ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を維持・強化していく必要があると考えます。
そのため、日本は同盟国・同志国と共に、法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」を更に発展させることに取り組んでいます。日米豪印がそのための最も重要な取組の一つであることは言うまでもありません。
これまで、日米豪印は、海洋、重要・新興技術、サイバー、テロ対策といった幅広い分野で、インド太平洋の地域に裨益するイニシアティブを次々と実行してきました。
日米豪印のイニシアティブは前進し続ける必要があります。本年、私は、日米豪印外相会合の議長国を務めます。国・地域・ジェンダーなどの垣根を越えて、様々なステークホルダーを巻き込んだ取組を進めるために、インド、豪州、米国の仲間と共に働けることを楽しみにしています。
包摂性と多様性とともに日米豪印が発展し続けられるよう、シンクタンク間の連携や「女性・平和・安全保障(WPS)」などの推進も含めて、日米豪印の協力を更に深化させていきましょう。
こうした取組は、ここにおられる皆様のような専門家の新しいアイデアと国際的な発信抜きにはなし得ません。本日は活発な議論が行われることを期待します。
ありがとうございました。