[文書名] ウワタラ・コートジボワール大統領との共同記者発表における上川外務大臣発言
●外務大臣に就任して初めてのサブサハラ・アフリカ訪問として、コートジボワールを訪問し、大統領表敬の機会を頂き光栄に思います。
●ウワタラ大統領には、まず、能登半島地震の際にお見舞いの言葉を頂いたことに感謝を申し上げました。
●また、コートジボワールがウワタラ大統領の下で成功裏にホストしたアフリカ・ネイションズ・カップで優勝したことに祝意を申し上げました。
●ウワタラ大統領とは、2014年に当時の安倍総理が初めての仏語圏西アフリカ訪問としてコートジボワールを訪問したことを振り返りつつ、この10年間で二国間の友好関係が様々な分野で深化していることを確認しました。
●当時日本がコミットした立体交差点の建設やアビジャン港の整備は着々と進展しています。
●日本は毎年高い経済成長率を維持し、安定的かつ良好なビジネス環境を有する貴国を西アフリカ仏語圏のゲートウェイとして重視しており、今後も二国間の経済関係を強化していきます。
●具体的には、コートジボワールで日アフリカ官民経済フォーラムを共催することに合意しました。
●また、サヘル地域の不安定性が長期化する中、コートジボワールの政治的・経済的安定性の維持は、地域及びアフリカ全体の平和と安定の鍵です。
●そのため、日本は北部地域の国境管理及び緊急事態対応能力強化、公共サービス整備、女性・平和・安全保障(WPS)の視点を取り入れた流入難民及び受入家庭の女性、少女の支援等を実施し、地域の平和と安定に貢献するコートジボワールの取組を後押ししていきます。
●また、コートジボワールと法の支配や民主主義といった共通の価値を共に推進していくことを確認しました。
●本年8月のTICAD閣僚会合及び来年8月のTICAD9に向け、二国間の協力関係、アフリカ及びグローバルな課題解決に向けた協力を一層強化してまいります。