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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] インド共和国76周年記念日祝賀行事における岩屋外務大臣のあいさつ

[場所] 
[年月日] 2025年1月27日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文] 

ジョージ駐日インド大使、

御臨席の皆様

●ナマスカール(こんにちは)。外務大臣の岩屋毅です。

●本日は、インド共和国76周年記念日祝賀レセプションにお招きいただき、ありがとうございます。日本政府を代表して、インド政府及びインド国民の皆様に、心よりお祝い申し上げます。

●日本とインドは、法の支配や民主主義などの基本的価値を共有しており、ジャイシャンカル外相も「アジアで最も自然な戦略的関係」と表現されています。このような両国は、インド太平洋地域の平和と安定に大きな責任を負っています。

●私は、先週、トランプ大統領の就任式の機会に訪米し、日米豪印外相会合に出席するとともに、ジャイシャンカル外相と会談を行いました。そして、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた連携や、その前提となる二国間関係の更なる深化について確認しました。

●その際、日印科学技術協力協定締結から40周年となる本年の4月からの1年間を、「日印科学技術交流年」とすることを発表しました。科学技術分野での協力も通じ、日印協力の裾野を更に広げていきたいと思います。

●日印両国は、「特別戦略的グローバル・パートナーシップ」の下、多岐にわたる分野で協力を深めています。

●安全保障分野では、昨年11月に両国で初となる日印経済安全保障対話を実施しました。経済分野でも、対印官民投融資5兆円の目標に向けて着実に実績が積み上がっています。

●また、二国間協力の中長期的な柱である人的交流は、更なる拡大の余地がある分野です。特に、インドの優秀なIT人材を含む両国間の人材交流の活性化は日印双方の利益になります。両国で知恵を出し合い、交流を拡大させることで、パートナーシップが強化されていくと確信します。

●私も、本日お越しいただいているインド側関係者の皆様、日印友好議員連盟や日印協会の皆様と共に、日印関係を大いに盛り上げていきたいと思います。

●最後に、インド国民の皆様の更なるご繁栄と日印両国の友好関係の一層の進展を心よりお祈り申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。

ダンニャワード。御静聴ありがとうございました。