[文書名] 第6回東京グローバル・ダイアログ外務大臣・国問研共催歓迎レセプションにおける岩屋大臣挨拶
佐々江理事長、
老川副会長
御列席の皆様、
外務大臣の岩屋毅です。皆様を本レセプションにお招きすることができ光栄です。
始めに、日本国際問題研究所による第6回東京グローバルダイアログ開催を心よりお祝い申し上げます。このダイアログを、日本で屈指の国際シンポジウムにまで育て上げた佐々江理事長のリーダーシップに深く敬意を表します。また、ここ東京に世界の英知を結集するため尽力された関係者の皆様に、感謝申し上げます。
近年、国際社会では、新型コロナウイルスの蔓延、ロシアによるウクライナ侵略、東アジアの安全保障環境の激変、中東情勢の悪化など、歴史を画する出来事が相次いでいます。ポスト冷戦期の安定と繁栄を支えた「法の支配」は今、重大な挑戦に晒されています。
この歴史の転換点において、外交の重要性は一層増しています。こうした時代の変化を踏まえつつ、外交を通じて、本年のダイアログのテーマでもある「グローバル・レジリエンス」を獲得していかなければなりません。同時に、これまで全ての国が恩恵を受けてきた、「法の支配」に基づく既存の国際秩序をしっかりと守り抜かなければなりません。
私は先週、トランプ米国大統領の就任式の機会に訪米しました。ルビオ国務長官と会談し、地域の安定と繁栄の要である日米同盟を更に強化していくことで一致しました。また、ルビオ長官にとっては就任後初の会談として、日米豪印外相会合も開催しました。これらの機会を通じて、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向けた同盟国・同志国との協力を改めて確認することができました。
今日の新たな時代においては、グローバル・サウスとの連携も不可欠です。「対話と協調の外交」により、我が国は、各国が直面する課題への解決策を共に創り出してまいります。そのためにも、8月に横浜で開催するTICAD9など、様々な外交機会を活用してまいります。
日本外交におけるこれらの取組において、日本国際問題研究所の知見や提言は、これまでも、そしてこれからも非常に有意義なものです。明日からの東京グローバルダイアログでは充実した議論が行われることをお祈りしています。
ありがとうございました。