[文書名] 令和7年「北方領土返還要求全国大会」岩屋外務大臣挨拶(宮路拓馬外務副大臣代読)
令和7年北方領土返還要求全国大会の開催に当たり、御挨拶を申し上げます。皆様におかれましては、日頃から、北方領土問題の解決に向け、国民世論の啓発と結集に御尽力いただいており、心から感謝申し上げます。
昨年12月、北方領土隣接地域の一市四町の皆様とお会いし、平和条約交渉の再開や北方墓参の早期再開について御要望を頂きました。北方四島に対する皆様の思いに直接触れ、諸懸案の解決に向けてしっかり取り組んでいかなければならないとの思いを強くしたところです。
ロシアによるウクライナ侵略を受け、日露関係は引き続き厳しい状況にあります。しかし、北方領土問題は日本がロシアとの間で抱える最大の懸案事項です。政府として、北方四島の帰属の問題を解決し、平和条約を締結するとの方針を堅持してまいります。
また、平均年齢が89歳となった元島民の皆様が一日でも早く故郷の土を再び踏むことができるよう、ロシア側に対し、特に北方墓参の再開を引き続き強く求めてまいります。
領土問題の解決、そして平和条約の締結に向け、引き続き力強い御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。
令和7年2月7日
外務大臣 岩屋毅