[文書名] 「OSAKA JAPAN SDGs Forum」開会セレモニー 岩屋外務大臣御挨拶
皆様、こんにちは。外務大臣の岩屋毅です。本日は、「OSAKA JAPAN SDGs Forum」において御挨拶できることを大変光栄に思います。
大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとしています。「いのち」、これは、最も大切なもの、そして最も尊重されるべきものです。日本政府は、人間の一人ひとりに着目し、人々が恐怖や欠乏から免れ、尊厳を持って生きることができるような世界を目指してきています。この人間の安全保障の理念は、まさにSDGsが目指す未来像そのものです。
日本は、SDGs達成に向けて、国内外で積極的に取り組んできました。政府としても、SDGs達成に向けた取組を、国内政策や外交政策に反映させ、官民一体となって、その実現に向けてまい進しています。例えば、再生可能エネルギー、循環経済、気候変動対策などの分野で、具体的な政策を進めています。
しかし、SDGs達成には、国レベルの取組だけでは十分ではなく、多様な関係者の取組が不可欠です。とりわけ、地方が果たす役割は極めて重要です。地方の創意工夫と、地域の実情に合わせた柔軟な取組こそが、SDGs達成への道を切り開く鍵となります。
大阪府が「SDGs先進都市」を目指し、オール大阪でSDGsの新たな取組を創出していることを、非常に心強く思っております。大阪府は、自ら構築した自己分析モデルの下で、プラスチックごみ問題解決に向けた「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」をはじめSDGs達成に向けた取組を力強く推し進めてきました。「OSAKA JAPAN SDGs Forum」は、このようなSDGsの有識者や関係者が集い、国内外の先進的な取組を共有し、2030年以降の「SDGs + beyond」{プラスビヨンドとルビあり}について議論を深める貴重な機会になると期
待しています。
大阪・関西万博は、SDGsのベースとなる知見を国際社会と共有する知的交流の場でもあります。その会場で開催されるこのフォーラムでの議論と、ここから生まれる具体的な取組は、日本のSDGs推進、ひいては世界全体のSDGs達成に大きく貢献すると確信しています。
結びに、皆様の活発な議論を通じて、このフォーラムが大きな成功を収めることを祈念し、私の御挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。