[文書名] 「仙台防災枠組の実施:包括的な災害・気候レジリエンスに関するASEANの取組」における茂木敏充外務大臣の冒頭挨拶
(茂木敏充日本国外務大臣の演説を代読いたします。)
1. 冒頭発言
ご列席の皆様、
まず、このサイドイベントの開催にご尽力されたタイ王国シーハサック外務大臣、ASEAN議長国のフィリピン・ラザロ外務長官、オーストラリア・ウォン外務大臣、インド・ダレラ外務省経済担当次官、ロスバッハ国連人間居住計画事務局長を始め、関係する国々や機関の皆様に、深く感謝申し上げます。
アジア太平洋地域は、世界で最も災害が頻発する地域の一つです。本年も、ネパールの洪水、フィリピンのミンダナオ島沖やインドネシアのフローレス島沖、日本の熊本における大地震や、タイや日本を含む各地における大雨等、多くの災害が発生しました。
2. ASEANでの取組
これまでASEANは、ASEAN防災人道支援調整センターを核とした災害調整や早期警戒の取組など、地域協力を通じて防災分野で力強いリーダーシップを発揮してきました。
こうした地域主導の取組こそが災害に強い社会の基盤です。日本としても、日ASEAN統合基金(JAIF)を通じた支援を始め、具体的な協力でこれを後押ししてきました。
さらに、いざという時に命を救う備えとして、日本はASEAN災害医療連携強化プロジェクト(ARCH)を通じて、災害時における人命救助と医療体制の強化に貢献してきました。このプロジェクトでの共同訓練や人材育成を通じて、ASEAN主導の持続可能な取組を発展させ、域内の災害対応力の強化を目指しています。
3. 「世界津波の日」・高校生サミット
また、災害の記憶の継承という観点から、日本は、世界各国の高校生が津波の脅威と対策を学ぶ場として、2016年から「世界津波の日」高校生サミットを開催しています。来月、ASEANを始め14か国、約100名の高校生が岩手県に集います。
4. アジア太平洋防災閣僚級会議
来年10月には、仙台市でアジア太平洋防災閣僚級会議を開催します。仙台防災枠組の推進や2030年以降の議論に向けて、ASEANとも協力して有意義な場にしたいと考えています。
5. 結語
災害への対応は、一国のみで成し得るものではありません。日本は、ASEANやオーストラリア、インドを始めとする国際社会と手を携え、より強靱な社会の実現に向けて取組を主導してまいります。
御清聴ありがとうございました。
(了)