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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 毛沢東・中国共産党中央委員会首席逝去に当たって(三木内閣総理大臣)

[場所] 
[年月日] 1976年9月9日
[出典] 三木内閣総理大臣演説集,73頁.
[備考] 
[全文]

 毛沢東中国共産党中央委員会首席が長逝されたとの報に接し、驚きと深い悲しみの念を禁じ得ません。

 毛沢東主席は、中華人民共和国の生みの親であり、八億の中国国民の偉大な指導者であられたばかりでなく、世界的大政治家として歴史に大きな業績を残されました。

 私は日中国交正常化に当り示された毛首席の指導力に深甚の敬意を表して参りましたが、いま、日中平和友好条約締結にあと一歩というところで、この偉大なる指導者を失ったことは誠に残念であります。私共は、日中共同声明の精神に則り、両国の善隣友好関係の末長き発展のために、今後ともなお一そうの努力を積み重ねてゆく決意であります。

 ここに謹んで毛沢東主席の御冥福を祈り、江青夫人はじめ御遺族の方々、ならびにすべての中国国民に対し衷心より哀悼の意を評する次第であります。