データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 橋本総理発エリツィン大統領宛口頭メッセージ

[場所] 
[年月日] 1996年3月20日
[出典] 内閣府
[備考] 
[全文]

 今回池田外務大臣が訪露し、日露外相間定期協議と貿易経済に関する日露政府間委員会を行い、領土問題を含め政治経済両面にわたり有益な意見交換を行い両国関係の基盤を拡充することは、極めて有意義。

 4月の原子力安定サミットにおいてエリツィン大統領と積極的に協力し、同サミットを成功させたく、また、その機会に実質的な中身のある有益な日露首脳会談を行うことを重視。今回の池田外務大臣の訪露の成果を踏まえて、エリツィン大統領と協力して東京宣言に基づき両国関係を前進させたい。

 また、大統領選挙を間近に控え、エリツィン大統領が改革路線堅持の決意を表明していることに意を強くしており、日本としてロシアの改革路線の継続を支持する方針を再確認する。