[文書名] 武力攻撃事態対処関連三法の成立に際しての小泉内閣総理大臣の談話
1 本日、武力攻撃事態対処関連三法が成立しました。
国と国民の安全の確保は、国家存立の基盤をなすものであり、そのための法制の整備は、我が国の安全保障上の長年にわたる懸案でありました。昨年四月、政府案を国会に提出して以来、衆参両議院において活発な議論が行われ、これらの法律が、与野党の幅広い合意の下に成立したことは、大きな意義を有するものであります。
関係各位の御尽力に御礼申し上げます。
2 これらの法律により、政府の最も重要な責務である緊急事態への対処に関する制度の基礎が確立したことになります。
今後、政府としては、極めて重要な国民の保護のための法制の整備に迅速に取り組んでまいります。さらに、米軍の行動の円滑化等に必要な法制の整備や、武装不審船、大規模テロ等の様々な緊急事態への迅速かつ的確な対処態勢の整備などを図ってまいります。
3 我が国が、平和主義と国際協調の下、世界の平和と安定のために努力するとともに、国家の緊急事態への対処のため万全の態勢を整備しておくことは、我が国の平和と安全を確保する上で極めて重要であります。政府としては、このような考え方の下、国民が安心して暮らせる国づくりに、引き続き全力を傾注してまいります。
国民各位の一層の御理解と御支援をお願いする次第です。