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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 内閣総理大臣発言 経済情勢について

[場所] 
[年月日] 2010年8月27日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文]

○本日、閣僚懇談会において、現下の経済情勢と経済対策について閣僚間で意見交換を行った。それを受けて、以下のとおりとする。

1.為替市場の過度な変動は経済・金融の安定に悪影響を及ぼすものであり、私としては重大な認識を持っている。必要な時には断固たる措置をとる。

2.日銀に対しては、日銀総裁が帰国され次第、官邸でお会いし、機動的な金融政策の実施を期待する。

3.現下の円高等厳しい経済情勢を踏まえ、8月31日に「経済対策の基本方針」を決定し、それに基づき、できる限り速やかに具体的な対策をとりまとめる。

4.経済対策では、(1)円高や海外経済の減速などによる「景気下振れリスク」への対応と、(2)「新成長戦略」の前倒しの観点から、即効性があり、需要・雇用創出効果の高い施策を実施する。

{文中の(1)と(2)は、マル1とマル2}