[文書名] 内閣総理大臣謹話
寬仁親王殿下の突然の御訃報に接し、驚きと悲しみの念を禁じ得ません。
殿下には、三笠宮殿下の御長男としてお生まれになり、皇族として、障害者福祉、スポーツ振興、青少年育成、国際親善等様々な分野にわたり、幅広い貢献をしてこられました。
取り分け、心身に障害を持つ方々や、難病等の方々が、自立して社会参加できるよう、身障者と健常者が一体となって「共に生きる」社会基盤づくりのため、啓蒙・実践両面の活動に御尽力してこられました。
様々な機会に国民と飾ることなく親しく接せられる殿下に、国民は深い敬愛の念を抱き、引き続き積極的な御活動を望んでいたところ、思いもむなしく薨去されましたことは、誠に痛惜の思いに堪えません。
皇室を始め御近親の方々の深いお悲しみをお察し申し上げ、ここに、国民と共に、謹んで心から哀悼の意を表するものであります。