データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] TICAD V 閉会式 安倍総理による閉会式御挨拶

[場所] パシフィコ横浜会議センター
[年月日] 2013年6月3日 11:00‐11:45
[出典] 外務省
[備考] 
[全文]

国王陛下

大統領閣下

各国,国際機関の代表の皆様

御参集の皆様

6月1日から3日間にわたる第5回アフリカ開発会議(TICADV)は閉会式を迎えました。閉会に当たり一言申し上げます。

この度のTICADVは「躍動のアフリカと手を携えて」とのテーマの下,アフリカの「成長」に焦点を当て,経済,社会,平和の各側面から素晴らしい議論が行われました。議長として皆様の貢献に感謝いたします。

特に,私とともに共同議長を務めて頂いた,ハイレマリアム・エチオピア連邦民主共和国首相,議長代理を務めて頂いた,私の尊敬する森喜朗政府代表には,その卓越した議事進行に敬意を表します。

皆様の活発な議論を通じて,アフリカの成長の光が,大陸の隅々をあまねく照らすよう,共に手を携えて歩むという我々の確固たる決意を確認し合うことができました。

われわれのこの誇るべき決意を結実し,3日間の議論を集約したのが「横浜宣言2013」です。そして,5年間の具体的な行動の道しるべが「横浜行動計画2013-2017」です。これらTICADVの成果文書を皆様と共に厳粛に採択したいと存じます。御賛同いただける方は拍手をお願いいたします。

【拍手を受けて】

ありがとうございました。これにて成果文書は採択されました。

御列席の皆様,

TICADは責任あるフォーラムです。本日採択された成果文書に基づき,日本はアフリカ自身による措置の推進に資する支援を行ってまいります。そして,これまでどおり,ひとたび約束したことを必ず実現してまいります。

また,この度の会合に出席されたドナー国・国際機関,民間セクター・市民社会等の幅広い関係者の皆様との協力の下に,成果文書が掲げる目標を共に実現していきたいと存じます。

そして,アフリカの措置及び,日本,関係国,国際機関等による支援策は,TICADフォローアップ・メカニズムの枠組みの中で着実に進捗状況を確認してまいります。

御列席の皆様,

すべての終わりは新たなる始まりといいます。本日から躍動のアフリカとの新たな歩みが始まりました。皆様と共に手を携えて,次なる20年,50年を目指して,悠然とそして確かなる歩みを進めていきたいと思います。

その道のりにおいて,私自身,アフリカの大地において皆様と再びお会いすることができる日が一日も早く訪れることを今から楽しみにしています。

ありがとうございました。

それでは,引き続き,ハイレマリアム共同議長からも,閉会の挨拶をお願いします。