データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第70回国連総会「ジェンダー平等と女性のエンパワーメントに関するグローバル・リーダーズ会合」安倍総理スピーチ

[場所] 国連本部第4会議室
[年月日] 2015年9月27日
[出典] 外務省
[備考] 
[全文]

●私は総理就任以来、女性の輝く社会の実現を、政策の大きな柱に据えてきました。その結果、この約3年間で、新たに90万人を超える女性が労働市場に参加しました。

●2020年までに社会の指導的地位の約3割を女性が占めることを目標に掲げ、まずは政府が率先して行動し、既に国家公務員総合職の新規採用は3割以上が女性となりました。

●ちょうど一ヶ月前、日本は女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム、WAW!を主催しました。

●今年は約40の国と地域、そして、(ここにおられる)ムランボ=ヌクカUNWomen事務局長もお越し頂き、8つの国際機関から、各界で活躍するリーダーたち約150名が、女性を巡る様々な課題について包括的に議論し、その提言はWAW!ToDo2015という成果文書として発出しました。

●20年前、我々は行動綱領において12の重大問題領域にコミットしていくことを宣言し、これまで一定の成果を達成してきました。しかし、我々は歩みを止めてはなりません。

国内における取組

●実際、日本は先月、女性活躍推進のための新たな法律を成立させました。

●これにより、男女が共に、仕事や家事・育児を担うことが当たり前となる世の中をつくり、世界に先駆けて少子高齢社会の課題に対処しつつ、経済成長をも実現していきます。

国際社会における取組

●また、日本は UN Women をはじめとする国際社会との連携も今後更に深めつつ、「21世紀こそ女性に対する人権侵害のない世紀とするため、世界をリードしていく」という決意を実行に移していきます。

●実際、日本はこの2年で UN Women への拠出金を邦貨にして10倍に増やしました。日本事務所も開所されたところです。日本は、UN Women をはじめとする国際機関との協力を惜しみません。

●女性・平和・安全保障にかかる行動計画も策定し、今後これらに基づいた取組を進めて参ります。

●女性が経済的に自立し、自らの意志で生き方を決定できるよう、女性・女児の質の高い教育を確保することが重要です。日本は、今後3年間で420億円以上のODAを実施することをお約束しています。

これからの15年にむけて

●日本は女性の権利の保護と参画の促進、エンパワーメントを通し、男女平等、開発、平和のための課題の解決に向け、更なる行動とイニシアティブを進めて参ります。

●21年目の第一歩となる来年、日本はG7サミットの議長国として、女性のアジェンダを一層強力に推進していきます。

●2030年に向け、世界のジェンダー平等と女性のエンパワーメントが当たり前となり、女性も男性も自然に、等しく活躍する社会を構築していこうではありませんか。