[文書名] 安倍総理大臣からのメッセージ
皆様にも大いにご協力頂き、大阪サミットを成功に導きたいと思います。
12月1日にブエノスアイレス・サミットが成功裡に終了し、我が国は、いよいよ初めてG20の議長国に就任しました。来る2019年6月28日、29日に、G20各国に加え、招待国の首脳や国際機関の代表も参加し、我が国で行われる首脳会議としては、史上最大規模の「G20大阪サミット」を主催します。
大阪は、古くから商業の中心地として栄え、また、食を始め、その独特の文化は国内外で大きく注目されています。商人の町として繁栄してきた大阪は、常に新しいものを取り入れ何事にも果敢に挑戦する精神が育まれた土地でもあり2025年には大阪・関西万博を開催することも決定しました。
その大阪を舞台として、国際経済において存在感を高める新興国と、多くの先進国が一堂に会する「国際経済協調の第1のフォーラム」であるG20が開催されます。
大阪サミットでは、自由貿易の推進やイノベーションを通じて世界経済の成長を牽引すると共に、経済成長と格差への対処の同時達成、更にはSDGsを中心とした開発・地球規模課題への貢献を通じて、自由で開かれた、包摂的かつ持続可能な「人間中心の未来社会」実現を目標に掲げ、推進していきたいと考えます。
また、質の高いインフラや国際保健といった、世界経済の成長を実現するための国際公共財の供給に係る議論を牽引していきます。気候変動問題や海洋プラスチックごみ問題を始めとする地球規模課題に貢献し、議長国として、力強いリーダーシップを発揮していきます。
更に、デジタル経済への制度面の対応や、高齢化社会への対応についても議論し、あらゆる主体が活躍できる社会の実現のために、日本が推進するSociety5.0時代の生産性革命等の取組を紹介しつつ、議論を推進していきます。
大阪でのサミット以外にも、
福岡市で財務大臣・中央銀行総裁会議をはじめ、
新潟市で農業大臣会合、
つくば市で貿易・デジタル経済大臣会合、
軽井沢町で持続可能な成長のためのエネルギー転換と地球環境に関する関係閣僚会合、
松山市で労働雇用大臣会合、
岡山市で保健大臣会合、
倶知安町で観光大臣会合、
名古屋市で外務大臣会合、が行われます。
大阪サミット及びこれらの閣僚会合に、世界各国から数多くの代表団やジャーナリストが集まるこの機会に、日本のおもてなしの精神と、日本及び各開催地のあふれる魅力や特色を世界に向けて発信する機会としたいと思います。
皆様にも大いにご協力頂き、大阪サミットを成功に導きたいと思います。