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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 内閣総理大臣の談話(ミハイル・ゴルバチョフ元ソビエト連邦大統領の逝去について)

[場所] 
[年月日] 2022年9月1日
[出典] 首相官邸
[備考] 
[全文] 

 ミハイル・ゴルバチョフ元ソビエト連邦大統領の御逝去の報に接し、日本国政府及び日本国民を代表して、故人の御冥福を心よりお祈りいたします。

 ゴルバチョフ氏は、ソビエト連邦の最高指導者として、第二次世界大戦後の欧州の分断と東西対立の克服に重要な役割を果たし、米ソ間では歴史上初めて核兵器の削減に合意し、冷戦を終結に導きました。

 日本との関係でも、1991年に国家元首として初めて訪日した際に長崎を訪問したほか、大統領退任後の1992年には広島を訪れており、核廃絶に賛同する世界のリーダーとして大きな功績を残されています。

 大きな戦略的ビジョンと果断な実行力を有していたゴルバチョフ氏が果たした役割は大きく、故人の御功績を偲(しの)び、御遺族の方々及びロシア連邦国民に対して謹んで哀悼の意を表します。