[文書名] 日本・エジプト友好レセプションにおける岸田総理挨拶
皆さんこんにちは。日本の総理大臣の岸田文雄です。私は15年ぶりに、そして総理大臣としては初めて、エジプトを訪問することができました。大変うれしく思っています。改めてここカイロの、溢(あふ)れんばかりの活気と人々の熱量を感じています。
そして何よりも、皆様お一人お一人の御活躍と人間関係が架け橋となり、日本とエジプトとの間に、力強く層の厚い友好関係が築かれている様子を目の当たりにし、喜ばしく、また、心から誇りに思います。
両国の交流の裾野は、皆様の日々の御尽力により、教育、研究、文化、政治など様々な分野で、一層の広がりを見せています。
例えば、本日も御参加のヒラール元高等教育大臣の後押しを得て、両国の教育パートナーシップの飛躍的な発展を遂げ、日本式教育を導入したエジプトの学校数は今や50校を超えました。
また、エジプト各地の大学で現在日本語を学んでいる学生の数は約3,000名を数えると聞いています。彼らは必ずや将来、我々二国間の関係で大きな役割を果たしてくれるでしょう。
本日、エルシーシ大統領との間で、日本とエジプトの関係を戦略的パートナーシップに格上げし、幅広い分野で両国の友好関係を一層強化することで一致いたしました。
日本とエジプトは、地理的には離れていても、心の距離の近い友人として常に助け合ってきました。これからもそのようなかけがえのない絆(きずな)が、皆様の活躍に支えられる形で、未来に向けて一層深まっていくことを確信しています。
日本とエジプト間の友好と、これに支えられた両国の益々(ますます)の発展を祈念し、私の挨拶とさせていただきます。