[文書名] 広島AIプロセス・フレンズグループ会合 石破総理ビデオメッセージ
内閣総理大臣の石破茂です。広島AIプロセス・フレンズグループの初会合に当たり、一言、御挨拶を申し上げます。
本日は、各国から本会合に御参加をいただき、本当にありがとうございます。厚く御礼申し上げます。
AI(人工知能)は、近年、急速に技術革新を遂げており、様々な社会課題の解決の切り札として大きな期待が寄せられています。一方で、AIには、情報操作や意図しない学習データの移転などのリスクもあります。それらのリスクを抑制しながら、開発や活用を進めていくことが国際社会の重要な課題となっております。
我が日本国は、2023年にG7の議長国として広島AIプロセスの立ち上げを主導して、生成AIのガバナンスに関する国際指針や国際行動規範を策定をいたしました。この国際行動規範を遵守する企業の履行状況、これを確認するための「報告枠組み」も、OECD(経済協力開発機構)のご協力をいただいて、今月、立ち上がったところでございます。生成AIの開発の透明性あるいは説明責任の実効性、それらを確保しながら、イノベーションを促進していくことが期待されております。
広島AIプロセス・フレンズグループは、こうした取組や考え方に御賛同いただける、50以上の国や地域による枠組みでございます。
我が国といたしましても、途上国も含め、グローバルなAIの利用・開発環境の向上やガバナンス構築を後押しするように、国際機関や企業とも連携をしながら、この枠組みの強化に取り組んでまいります。
その一環として、イノベーション促進とリスク対応の両立を図る新たなAI制度を我が国において構築をして、世界に提案をしてまいります。そのために必要な法案を今開かれております国会に提出をさせていただく予定といたしております。世界で最もAIの研究開発、そして実装がしやすい国になることを目指して、取組を進めてまいります。
AI進化のスピードは極めて速い。それに遅れることがないよう、グローバルに安心・安全で信頼できるAIを実現するためには、各国が協力して対応していくことがどうしても必要です。
この会合が実りあるものとなることを心から期待いたしますとともに、AIの活用によって、より良い世界が実現できますように、今後とも努力をいたしてまいります。よろしくお願いをいたします。ありがとうございました。