[文書名] 米空母「ジョージ・ワシントン」視察 高市総理による挨拶
本日、米国の海軍創設250周年という記念すべき節目に、トランプ大統領とともに、地域の自由と平和を守る象徴である空母「ジョージ・ワシントン」で、挨拶するチャンスをいただいたことを心から光栄に思います。
まず何よりも、日夜、我が国と地域の平和と安全のために尽力してくださっている自衛隊、そして在日米軍の軍人の皆様に、心から敬意と感謝を申し上げます。
6年前、この横須賀の地で、トランプ大統領と亡くなった安倍晋三総理が、日米が共に手を取り合って、この地域の平和と安全を確保していくという決意を示しました。
今ここに、再び日米の最高指揮官が並び立ったこの機会に、私は、その決意を引き継ぎ、インド太平洋を自由で開かれたものとし、そして、地域の平和と繁栄の礎とする決意を新たにしました。
いま、我々はかつてないほど厳しい安全保障環境に直面しています。平和は言葉だけではなく、確固たる決意と行動によってこそ守られます。
あちらに見える「もがみ」と「まや」を含む自衛艦と、「ジョージ・ワシントン」は、数多くの訓練を重ねてきました。また、横須賀にいる多くの補給、整備に携わっている日米関係者の方々、そして地域社会との絆が、米海軍の活動を長年にわたって支えてきました。こうした幾層にもわたる日米の協力が、日米の抑止力・対処力を確かなものとしております。
私は決意しています。今後、日本の防衛力を抜本的に強化して、この地域の平和と安定により一層積極的に貢献していきます。
そのことにより、トランプ大統領と共に、世界で最も偉大な同盟になった日米同盟を更なる高みに引き上げていく覚悟です。日米は共に帆を掲げ、自由で開かれた海を進みます。この横須賀から紡がれる航路は、日米の絆を輝く未来へと導くことを確信しています。(了)