データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[内閣名] 第6代第2次松方(明29.9.18〜31.1.12)
[国会回次](帝国)第10回(通常会)
[演説者] 松方正義内閣総理大臣
[演説種別] 大喪費豫算に就ての演説
[衆議院演説年月日] 1897/1/23
[貴族院演説年月日]
[全文]

今日悲むべき大喪費の豫算を提出致しましたに就きまして謹で一言を述べまする

 皇太后陛下の 御崩御に就きましては、帝國四千万の臣民痛歎に堪へざることは申すまでもござりませぬが、御大喪は稀有の御大禮でございまして、忠良なる帝國臣民は哀悼の意を表しし奉るは當然でありますが、之に關しまする經費は如何程にてもと云ふやうな意向もございませうが、折角御節約の御聖意もございまして、それを奉體致し、金額七十万圓を要求致しましたでございます諸君宜しく御協贊あらんことを希望致します